まず、この写真。最近リアル系が流行ってますよね。代表的なアーティストといえばRon Mueckでしょうか。日本でもカルティエ財団が展覧会を主催していたから知ってる人も多いはず。あの作品はパリで見たけど、やっぱり衝撃的でした。
こんな作品です。
で、観る人は「この作品もリアル系なのかな?」と思うわけです。
そして横の壁にキャプションが貼ってるので解説を読もうとブースの中に入って行くと。。
いきなり飛び出してきます!!
人形じゃないんです。パフォーマンス作品でした。パフォーマーは見えない壁を必死に押してきます。ある一定のライン(作者が設定)を越えてくる事はありませんがこちらがその線を越える事を頑なに拒否してきます。
これが全景です。
見えないけど確実にある物事の境界線。
その境界線の中は、現代という妖しく息苦しい籠の中に生きる我々を暗示しているのかもしれません。それかただ面白いからやってるか。ま、どっちでもいいんですが、このブースの距離が実に絶妙で、ブースの外からだと相当眼の良い人でもこれが人間だとは気付かないのです。
本当に微動だにしません。
そしてパフォーマンスが終わるとまた定位置に戻って、同じポーズをとります。
やってる人がアーティストなのか頼まれたパフォーマーなのか分かりませんが、実によく出来た作品でした。ブースの中で展示しなければならないというアートフェアの枠を逆手にとった手法が効果的です。ここは若手のアーティストコーナーなのでこういう思い切った使い方ができるのかもしれません。
というわけでMIART2007の会場の写真はおしまいです。。
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