先日、トロントから遊びに来た
Teppei Kuroyanagi氏と久々に合流し、Chelseaのギャラリー街を散歩。Teppei氏とは去年EMI所属の
ストレイテナーというバンドのPVを作って以来ちょこちょこ会ってましたがNYCで会うのは初めて。で、いまのチェルシーというとやはりYoshitomo Nara@
Marianne Boesky Galleryですかね。言わずと知れた世界のトップギャラリーです。客はアジア人が多い感じでした。やはりアジア人アーティストの星なんでしょうか。
パーツパーツは今回も
grafとのコラボレーションなようです。大阪の
国立国際美術館に行った帰りなんかはあそこのカフェが使いやすいです。
むしろ作品云々よりどうやって運んでどうやって搬入したかの方に興味が湧いてしまいます。
だって天井突き抜けてますから。サイズぴったりな準備をしてますね。さすがです。で、一体誰がこれを買うのでしょうか。Teppei氏は「え、ムーミン?」って言ってましたが言い得て妙。。
ところで今回の奈良美智展はまた違った意味で話題になりました。オープニングパーティの前に本人が捕まっちゃったわけで。。原因は落書き、もといGraffitiです。さっさと出て来たらしいですけど、本人は「ナイスな体験だったぜ」と言ったとか言わないとか。その辺はいろんな所で記事になってましたね。ま、罰金があったとしても、そのGraffitiを売ったらそれだけでウン百万以上の値は余裕でつくくらいの作家ですからね、本人達には何の問題もないでしょう。むしろそれがまた良い宣伝にもなったりして盛況なようです。これで「コスプレ少女・警官シリーズ」とか新しく作ったらまた話題になるんでしょうね。あの体験が私の創作魂に火をつけたとか何とか。このご時世、ギャラリーとアーティストが生き残るためにはMarianne Boesky Galleryじゃなくてもそれくらいの戦略はあるでしょうね。とにかくこんな不況でも何かとたくましいチェルシーのギャラリー街です。
Image via TheArtCollectors
*追記*
当初「保釈金を払って出た」という記事を読んでそのまま書いていましたが「そうじゃない」という指摘を頂きまして訂正しました。失礼致しました。
深夜の地下鉄で落書きして捕まり、24時間以上拘束された後、ギリギリオープニングの前に放免された経緯から、ギャラリー側がプレッシャーかけて頑張ったんだな、と常識的に考えましたが、どうやらご本人のブログによるとそうでもないようです。
また日本の複数の記事も読みましたが、捕まったのが、例えばデイリースポーツによると「ユニオン・スクエア駅」(本当はLラインのFirst Avenue駅です。ユニオンスクエアは連行された警察署の場所)と間違っていたり、描いたのは「友人の顔」だったり「スマイリーマーク」だったり、友人と一緒に捕まった、いや同行していたのはアシスタントだ、とマスコミっていうのはかなりいい加減な事がわかりました。特に日本の記事は、Art in Americaの記事を翻訳のホンヤクして、そして更に憶測を付け加えてるって感じです。もし仮にご本人のブログを正確なものだとすると結構デタラメが多いわけですが、興味がある方はその経緯も含めて以下の記事を参考にし、ご自身でご判断ください。
記事:
Art in America
Japan Today
New York Post
デイリースポーツ
Yahoo News(日本版)
奈良美智ブログ『harappa Tsu-shin』
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